唇を塞いで



「うん!!ありがとう!!」


あたしは全速力で校庭のステージに向かう



ここでも京の声が聞こえる


「学校一のイケメン、坂井京一くんです!!本来なら一位とキスをするのですが、
今回は二位の山内さんとです」



「ちょっと待てよ!!詩希が一位なら待てばいいだろ!!」


「時間がないんです!早く」



京、ダメっ!


「だから!!詩希が……」


もう少し!!


「ちょっと…すみません。通して」


京…
大丈夫、間に合う!!





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