唇を塞いで



「お前、授業くらい出ろよな」


「ごめん…でもあたし今そんな気分じゃないから……」


玲二がダルそうに舌打ちをした


濃い青色の目があたしを捉える



「気分とか、そんなんじゃねーし。」


「だから、ごめんってば。あたし屋上行くから」


「チッ。お前のせいでやる気失せた。俺も屋上行く」


「あ、そう」



玲二は十和の親友の弟
だから
何気に、

知り合いってゆーか、結構小さい頃からの知り合い


だからって話したことなんて、今回が初めてか、二回目





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