唇を塞いで
「京っ!!もうやめてよ!!」
「許せねんだよ!!」
もう一度、京が殴ろうとする
このまま殴ったら、玲二が死んじゃう
咄嗟にあたしが取った行動は……
ドカッ!!!
「うっ…!」
「詩希っ?!」
痛い…
京のパンチがあたしの顔を直撃した
「ごめっ…詩希……。なんっで……うっ…」
「いいの…大丈夫。全然大丈夫」
「結局お前はコイツを泣かせることしかできないんだ。詩希、行くぞ」
あたしがこのまま行ったら
一生、京の側にいることができない