唇を塞いで



「玲二…あたしが好きなのは、京だから…。
いっぱい泣いても、それを拭ってくれるのも京だけだから」


あたしには京しかいないんだよ



玲二は何も言わずに教室から出た


「詩希っ…ごめん……。俺…」


「あたしは大丈夫だから」


そういうと京はあたしを強く抱きしめた

京が泣いてるのが分かった
泣かないでよ
あたしまで悲しくなるよ


「血が出てるから手当てしないと……」

「うん…それならあたしん家のほうが近いでしょ」


あたし達は家に向かった





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