唇を塞いで
お父さんの目が大きく開かれた
「お前の勘違いだ。そんなわけないだろ…」
「でも父さん…」
お父さんがすごく動揺してる
一体なに?
「詩希、十和と話しがあるから二人で二階に行ってなさい」
有無を言わせない、
そんな感じだった
「俺さ…バカだよな…。玲二の言う通りだよ…詩希を泣かせてばっかり」
「言ったじゃん。あたし、いっぱい泣いても京がその涙を拭ってくれるって」
「ん……。下にあった女の人の写真…あれだれ?」