唇を塞いで



「だから、俺が迎え来た!!」


そういってこっちを向いたのは


京だった


持っていた教科書がバサバサッと落ちる音がした



「えぇ!?ちょっと…落ちっ…うゎっ」


何故だか…

本っっ当に何故だかわからないけど、あたしは京に抱きついていた


しばらく…そのままの格好でいた


あれ?
あたしは何をしてるんだ?


我に返って、京を見つめる



「いやぁぁぁぁ!!ごめんなさい!!」


何してんだ、あたしは


恥ずかしくなったのは、京が赤くなったからだった





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