唇を塞いで
京のためとかカッコつけて、
本当は自分が辛いのが嫌だからこの道を選んでる
「きょ……う…っ。グスッ…うっ」
辛すぎる
もう笑いかけてもいけない
名前を呼んでもいけない
見つめてもいけない
忘れよう
京に最後のメールを送った
これだけは、
伝えたい
「大好きだったよ」
あたしはその日を泣いてすごした
「しぃちゃん今日ずっと元気ないね」
「のんちゃん…そんなことないよ」
「そぉ?ならいいんだけどさ…」