唇を塞いで
「え?しぃちゃん何言ってるの?」
「教室に行こう」
「え?!しぃちゃん?!」
ダメだ……
泣きそう
「ねぇしぃちゃん…大丈…」
「大丈夫!!大丈夫だから…。お願い、ほっといて」
あたしって、最低
こんなに心配してくれてるのに、突き放すなすなんて……
「ちょっとコイツ借りていい??」
「え…玲二くん??い、いいよ」
え、玲二??
グッと腕を引かれた
「何??あの……手、痛い…」
「お前さ…いいの?」