唇を塞いで
「別れたけど…京のこと好きだし、忘れるとか…無理だもん」
「オレさ…お前がそーゆー顔してんの黙ってみてらんねぇんだよ。俺が忘れさせてやる」
玲二のこんな顔、みたことない
真剣そのもの
バカなあたしは、今とても脆くて、傷つきやすい…
誰かの支えがなければ立つことはできない…
その支えが京でなくてもいいと思った
このままあたしを京のいない世界へ連れていってくれるなら
誰でも良かった
バカなあたしは、
玲二に全てを委ねようと決めた