唇を塞いで



彼氏だなんて、思えない

隣にいても安心したりしない
ドキドキなんてしない



「玲二…」

資料室のイスに座りながら言った


「あたしやっぱり付き合えない」


「別に、京一のこと忘れなくていいって言ってるだろ」


「違うの。そうじゃなくてさ…」


「ならさ…今すぐ忘れさせてやる」



玲二はあたしはあたしを壁に追い詰める

これ、前にもあった



「ちょっと玲二…やめてよ」


「今更ムリ」


そう言って、乱暴に唇を押し当てられた





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