唇を塞いで



「ごめん」


「なんで謝るの?後悔してないんでしょう?」



あたしは玲二に冷たく言い放つ
「してねーよ」


あたしはもうボロボロ
もう、やだ


こんなつもりじゃなかった


でも…だったら、
あたしは玲二に何を求めてたの?

あたしを…満たしてはくれないじゃない


「じゃああたし、授業戻るね」

こんなところにいたくない


「詩希ちゃん」


「佐伯くん…」


「今日はよく会うね」


「そうだね」


「ちょっと話さない?」





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