唇を塞いで



「え…」


「俺じゃあ適わないって最初っからわかってた。じゃあな。詩希」


ほんの数時間の付き合い



次は京に言わなくちゃならない
だけど……

あたしの壊れたこの心を満たしてくれるのは京だけなのに、


それに気付いても
言葉にできない


あぁ…
どうすればいいの?


もう一度、
好きだって言ったら

あたしのそばにいてくれるかな
でももう他に好きな人がいるかもしれない


あたしの満たされない心はいつまでさまよい続ければいいの…




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