唇を塞いで



「京一への当てつけで付き合ったんじゃないの?バカな子」


玲二と…付き合った?

何だよ、それ

だけど、俺には何を言う権利もない


「京一がまた振り向いてくれると思ったのかしらね。京一は私一筋なのに」


「山内、俺さ…」


「やだ、円香でしょ」


「山内、やっぱり別れよう」


「は?笑わせないで。もしかして伊藤さんをまた落とすの」


「そういうことじゃねぇよ」


「確かにアノ子、玲二くんとは別れたよ?でも京一は、あたしのもの」





< 185 / 239 >

この作品をシェア

pagetop