唇を塞いで
詩希も俺のことは必要がない
失ってから気づいた
詩希のことすげー好き
でも今更遅いんだよな
そりゃそうだ…
自分の親を殺した奴の子供となんて付き合えない
だけど…好きなんだよ
お前のこと
「くそっ……!!」
詩希が欲しい。
それから一週間、
何もなく過ごした
俺は屋上でボーっとしてた
扉が開く音がして、目を閉じた
「グスッ……京…」
「詩希?!」
泣きながら俺のそばにきた
「お前……」