唇を塞いで
あの日から3ヶ月が過ぎて、
夏真っ只中の今日
着実にあたしがアメリカへ行く準備は進んでいるようだった
「詩希、最近顔色悪いけど平気か?」
京があたしの顔を覗き込みながら聞いた
「うん…色々考えてて…」
「そっか……無理すんな」
「うん…」
確かにここ最近具合は悪かった
でも、色々ありすぎて頭が混乱していたから
「しぃちゃん!次体育だよ、行こう!」
体がかなりだるかったけれど、授業に出ないわけにもいかなかった