唇を塞いで
「どうしよう……」
声に出して呟いてみて、
やっと、どうしようという気持ちになった
「あたし…っ…の…赤ちゃん……」
あたし……妊娠したんだ……
でも…でも、まだ絶対じゃない
混乱している中で
病院に向かった
「おめでとう。今三ヶ月目よ。でも、あなた高校生よね」
「ええ…はい。」
「どうするつもりなの」
優しい声の中にも真剣さが伝わってきた
「産みたいです」
「中途半端な気持ちではだめなのよ。」