唇を塞いで



「離れてても詩希の幸せを願ってる。
ここにいることが詩希の幸せなら父さんは止めないよ。

元気な赤ちゃん産んで、たまにはアメリカに来いよ」



「じゃあ……いいの?」


お父さんは無言で頷いた



ありがとう…お父さん
あたしもお父さんの幸せを願っている



あたしは空港に戻った


「京ーーーーーっ!!」


あたしは京に飛びついた


「あたしっ…帰ってきたよ!!もうずっと一緒!!」



「詩希…詩希……もう離さねえ」


京……愛してる





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