唇を塞いで



京の寝顔を見て、少し安心した


だけど、次の瞬間あたしの心臓は壊れるほど波打った



京の目が開いたから



「京……」


「寒いんでしょ?おいで」


そう言って手を広げた


え……抱き締めて…くれるのかな…

恥ずかしいよ、それは


「詩希、おいで?」


京の優しい声に、負けた……


京の腕に入った瞬間、ギュッと抱きよせられた



この状況はマズイ
心臓の音がきこえちゃう



スゴく京が好き
だけど…京は? あたしが好き?




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