唇を塞いで
そんなわけない!!!
勝手な思い込みもいいところだ
抱き締めてくれるのは寒いから
それだけだ
「京……あったかいね」
「ん。」
眠たそうな目をあたしに向けた
このまま時間が止まればいい
「詩希!!起きろ!!」
京の大声であたしは目覚めた
「何っ!?どうしたの!?」
「やべぇ!!もうバス来てる!」
あぁ
最悪だ……
朝から走ることになるなんて
だけど……
ちょっと楽しかった
京に、ほんの少し近づけた気がした