唇を塞いで
好きだ
「詩希が悪いんだからな。」
「京が起こしてくれなかったからでしょっ」
「は?」
そんないいあいをバスの中でしていた
だけど、なぜか手はずっと繋いでいた
「京……手」
「手?あぁ……」
離してくれるのかと思いきや、ギュッと捕まれた
「え?」
「詩希が逃げないように」
そう言ってあたし達は笑いあった
学校についてからも繋いでいて、勘違いされたから
あたしから手をほどいた
今更ながら、後悔
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好きだ