唇を塞いで



「やべ……離したくない」



京はあたしを強く抱きしめた




「他の奴には水着見せて、俺には見せないなんて……ムカつく」


「俺以外の奴が詩希にキスしたなんて、すっげーやだ」



京は顔を赤くして、あたしに言う


分かってる

京がそうやって、あたしを好きでいてくれることも


「俺、マジ焦った…ハハッ…詩希が……。あれ見たらもう止まんなかった」



嬉しいよ、あたし


幸せだもん



京を好きだって
実感できるよ





< 91 / 239 >

この作品をシェア

pagetop