唇を塞いで
あたしは、なるべく下を向いて目だけを上に上げるように探した
いない、いない
なんで?!
ドンッ
「ご、ごめ……京!!」
「詩希。どこ行ってたの?」
「京を探してたの!!探しても、探してもいないから……」
京はニヤッと笑った
「寂しかったんだ?詩希、可愛いっ」
そう言ってあたしの手を引いて海へ入った
「やっと詩希を独り占め」
よくそんな恥ずかしいことを…
嬉しいけど…
「やっぱり、彼女の水着姿って見たいもの?」