雨の日の奇跡
「まぁ最初はそんなもんっしょ。俺もそうだったし」
冷静に言いつつも、
テンションあがっていつもより、倍動いてたのに。
…誰あいつ
奥の席で仲良さげに話す詩歌と…20代前半くらいであろう男。
しかもかなりのイケメン。
気になった俺は戻ってきた詩歌に聞いたんだ。
「今の…知り合い?」
「へへっまあね〜☆」
って。今までに見たことないくらい満面の笑み。
…そんな顔すんなよ。
「…あいつのこと、好きなの?」
俺は勢いで聞いてしまったんだ。