雨の日の奇跡



ざわっ…



食堂に入ったとたん、一斉に俺たちに降り注ぐ視線。


「おい、山下〜!今日もラブラブでいいなあ〜!」



肩を叩かれ、振り返ると
先輩の菅井さん…



「だから…俺たちは付き合ってなんかないっていってんじゃないっすか」



もう何回この言葉を言っただろう。



「まあ誤魔化すなって!
美男美女カップルって噂だぞ〜」



何度説明してもこれ。



…そう。



何故か俺たちは
付き合ってるってことに
なっている。




< 59 / 76 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop