雨の日の奇跡



いきなりでかい声で叫ぶから、何事かと思って目を向けると、



手の上のアイスキャンディーが原型をとどめてないほど、でろでろに溶けていた。



「ふっ…あはは!」



これはさすがに笑いをこらえろって言う方が無理で。

それにつられて女も笑った。



思わぬ笑顔にちょっと驚いた俺が



ポケットからハンカチを出して渡すと、



「あっありがとうございます!!」




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