雨の日の奇跡



「私はこれで十分!それに暑いから食欲でないし〜」


「…ごっほ!!」



「え?大丈夫?!」



勢いよく食べ過ぎたから、つまってしまったのは言うまでもない。


水、水!!



バッグの中をあさっていると、一枚のハンカチが落ちた。



「あっ。そのハンカチ…ってまだ返してなかったの?」



「へ?」



水を飲みながら凛を見る。


「だって裕斗さん返さなくていいって」




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