学校の王子様!!①
…― 数十分前 ―…
郁海と一緒にお昼を食べようとしたのにどこにも郁海がいない
裏庭になんて…………
いるはずないか……
「あんたキモい」
「学校来ないで?」
「裕輝君が可哀相」
「調子乗ってんじゃねぇよブス」
声がする方をよく見ると
クラスメートの女の子数人が郁海を取り囲んでる
「……っ」
郁海は何も言わずに周りの子を睨んでいる
「裕輝君だけじゃなくて王子達にまで手ぇだしてさ……キモいんだよね」
「はぁ?王子達までに手ぇ出してるって?あんた結局誰が好きなの?いちばんキモいのはあんたらじゃないの?」
「なにあんた……ムカつくのよ!!」
手を振り上げて郁海の顔面を狙った
ぱしん……