【企】携帯水没物語
いいことも悪いことも全部ごちゃ混ぜに起こるものです

ゆるゆる、だらだらと時間だけが過ぎるのを待つみたいに、わたしは一日中パソコンを起動していた。

学校に行かなくなってどれくらいたったのかを数えることはとっくにやめた。

自分の人生にこんなことがあるとは、全く予想外だ。




里奈はもっと強い子だと思ってた。

わたしはただ、里奈の隣にいただけだった。

なにも里奈のためにできなかった。

里奈の心に近づこうとしなかった。

自分への罪悪感がわたしの周りを浮遊している。

里奈は助けてほしかったはずなのに、
自分ではどうしようもないくらいぐちゃぐちゃになって、
何も考えられなくなっちゃってたくせに、

黙ってた。

黙ってたから、わたしは里奈の気持ちに気づかなくて、里奈はどこかで助けてほしいって訴えてただろうに。

間違いなく、
わたしにも、訴えていたはずなのに 。


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