【企】携帯水没物語

わたしはその場にへたりこんだ。

腰が抜けて立てない。

彼等に取り囲まれたまま、絶望を感じていた。

……カっ

…トウカっ


「東佳っ!!」


わたしは顔を上げて腕を掴んだ人物を見やった。


「……万里子」


「と、悠哉くん」


わたしは万里子と悠哉くんに半ば引きずられるようにして、校舎に連れ込まれた。





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