エクスタシー~極上のオトコ!?~
たぶん、景子ちゃんは次の取立てまでの十日間で、その美貌に更なる磨きをかけるのだろう。


美穂の顔はあきれ果て、脱力していた。


けど、私は何となく、景子ちゃんが羨ましかった。


ここまで誰かを好きになれるなんて……。


美穂がすっくと立ち上がった。


「ま、セレブとは別世界に住んでる借金取りは景子に任せて、あたしは明日の個展に向けて美容院に行ってくるわ」


自分の目標に向かい、私の部屋を出ていく。


一人とり残された。


私だって……。


地味に美容ドリンクを飲むことにした。







< 102 / 417 >

この作品をシェア

pagetop