エクスタシー~極上のオトコ!?~
「安藤画伯の絵、ハガキ一枚分の大きさで五十万って、ホントですか?」
一般人と大差ない容貌のレポーターが、ディレクターに聞いた。
「ああ」
と顎鬚をなでるディレクターの方は、ちょっとしたイケメン。
彼が首から下げてるIDをチラッと見る。
チッ。
ケーブルテレビか。
「だから、このサイズだと一千万以上だな」
ディレクターの声が耳に届いた。
「すっごいですねぇ」
「外国でも評価が高いし。ここだけの話、死んだら、二倍の値がつくって言われてる」
「へぇぇ。すっごいですねぇ」
レポーターのくせに「すっごいですねぇ」しか言わないのは笑えるが、ディレクターの話はかなり興味深い。
一般人と大差ない容貌のレポーターが、ディレクターに聞いた。
「ああ」
と顎鬚をなでるディレクターの方は、ちょっとしたイケメン。
彼が首から下げてるIDをチラッと見る。
チッ。
ケーブルテレビか。
「だから、このサイズだと一千万以上だな」
ディレクターの声が耳に届いた。
「すっごいですねぇ」
「外国でも評価が高いし。ここだけの話、死んだら、二倍の値がつくって言われてる」
「へぇぇ。すっごいですねぇ」
レポーターのくせに「すっごいですねぇ」しか言わないのは笑えるが、ディレクターの話はかなり興味深い。