エクスタシー~極上のオトコ!?~
「冗談だよ」
と彼はさもおかしそうに笑った。


エクスタシーとの会話はいつも噛みあわない。


けど、こうやって茶化されているうちに、自分が悩んでいたことなど、どうでもいいことだったように思えてくるから不思議だ。


「それにしても、そんなことで理沙ぶーが泣くなんて、意外だな。思ったより繊細じゃん」


「そぉ?」


「鋼鉄の神経でも持ってなきゃ、今どき、そんなファッションと髪型で外歩けないだろ」


つくづく失礼な男。


こんな人に打ち明けた私がバカだった。




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