エクスタシー~極上のオトコ!?~
私は下着とパジャマだけ抱えて立ち上がり、部屋を出ようとした。


けど、ふと躊躇した。


どうしても聞きたいことがあった。


「どうして、あの公園にいたの?」


短い沈黙。


「俺、昔、この辺に住んでたことがあってさ。あの公園、変わってなかったから懐かしくて」


「そうなの? この町内?」


「ああ。って言っても住んだのは二ヶ月ほどだったけど……。あの時が一番幸せだったかもな」


エクスタシーは『あの時が一番幸せだった』という言葉を、やけにしんみりと言った。


今は不幸なのだろうか。


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