エクスタシー~極上のオトコ!?~
「そのテストケースとして、わたくしは関谷さんを正社員に推薦しようと思っています」


「はい?」


一瞬、藤山の言葉の意味がわからなかった。


「あなたを正社員に登用する方向で考えたいと思います」


「う、うそ……」


発言が適切でなかったらしく、藤山ににらまれた。


「こういうときはまず、光栄です、と答えなさい。イエスかノーかは別として」


「も、申し訳ございません」


「では、御返事は来週の月曜にいただけるかしら」


「はい。承知いたしました」


アタシは藤山の前を辞しながら、ふと、悪い予感を覚えた。






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