エクスタシー~極上のオトコ!?~
「会ってみれば?」


私はブンブンと髪が音をたてるほど、激しく首を振っていた。


「他人をだますような人には会いたくない」


「だますつもりなら、会う前に本当は男だってこと、打ち明けたりしないと思うけど」


「それは……」


「ほんとに言えなかっただけなんじゃねーの? だって、普通は女しか読まない小説だって、理沙ぶーも言ってたじゃん。そのなんだっけ、少女小説? とか言うジャンル」


「う、うん……。それはそうだけど……」


エクスタシーは女性の裸体を眺めながら
「男ってのはナイーヴだからさ。なかなか女だけの世界には踏み込めないもんなんだよ」
としみじみした口調で言った。


けど、読んでいるものが読んでいるものだけに、その言葉に説得力はなかった。

「さすがにレズのカップルの中にとか、割りこめないのと同じだろ」


また、話がズレてる。

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