エクスタシー~極上のオトコ!?~
ガラスのドアにドレスアップした自分が映っていた。


チクショウッ!


とても悔しい気分だった。


あんな頭の悪い3P男のために費やした時間と労力。


味がわからなかったディナー。


手に入れそこねたエルメスのプレゼントボックス。


何よりも、あのくだらないJリーガーに一瞬でも傾きかけた自分。


ムカつきながら歩いているアタシの前を黄色っぽい発光体がふわりと横切った。

あ……。


「ホタル……」


もう何年も見てなかった。




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