エクスタシー~極上のオトコ!?~
姉はプライドのカタマリなのだ。


その鋼のような強さが悲痛に見えることもある。


けど、私が同情心なんて見せようものなら、こっちが可哀想な目に遭ってしまうのだ。


ほっとくしかない。


私は電話を切ってからパソコンを立ち上げ、メールを確認した。


ノゾミさんから待ち合わせについての連絡があった。


ゲンキンなもので、私の中ではもう、ノゾミさんの性別など関係なくなっていた。


私の書くものを理解し、評価してくれる人と会うのだ。


ワクワクしないはずがない。


異性は決して得意ではないが、やはり、ノゾミさんは特別だ。


緊張しながらも、会うのが楽しみだった。





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