エクスタシー~極上のオトコ!?~
幸運にも、エクスタシーが発した『ホモ』という単語はノゾミさんの耳に届かなかったらしい。


彼は熱い口調で私の作品を褒めたたえ続けた。


「先生はBL雑誌に投稿したりしないんですか? サイトだけなんて勿体無いですよ」


「だ、だめですよ。私の小説なんて。エロシーンが皆無だし……」


「たしかに……」


ノゾミさんが残念そうに溜め息をついた。


BL雑誌というのはその出版社によって、からみのシーンが濃厚なものもあれはライトなものもある。


中には枚数の三割以上にエロシーンを入れなければならない、という恐ろしい規程のある雑誌もある。


けど、マンガにしろ小説にしろ、エッチなシーンがゼロという連載は有り得ないのだ。





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