エクスタシー~極上のオトコ!?~
「わ、私、エ、エッチなシーンとか書けないし」


ああ、私、なに言ってるんだろう。


初対面の男の人に『エッチ』なんて言葉つかったりして。


焦りまくった。


けど、ノゾミさんは気にもとめていないようだった。


「じゃあ、同人誌はどうでしょうか」


ノゾミさんはどうしても私を全国区のBL作家にしたいらしい。


色々な提案をしてくれた。


私はエクスタシーの視線を気にしながら、
「私なんか無理です」
と言い続けた。


エクスタシーは好奇に満ちた顔でノゾミさんを見ていた。


何か失礼なことを言うんじゃないかと、私はヒヤヒヤした。


が、私に釘を刺されているからか、聞きたいことをじっと我慢するように黙って食事を続けている。


エクスタシーが聞きたいことはわかっていた。


ノゾミさんが同性愛者なのかどうか、ということだろう。


そこは腐女子の私が一番聞いてみたいところだ。


けど、聞けるはずがない。




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