エクスタシー~極上のオトコ!?~
「ありがと」



アタシはお金を受け取っても理沙の部屋を出ず、わざとクローゼットの中を物色するふりをして居座った。


こんな服、今どきアリエナーイ! と、絶叫したい気持ちを押さえながら。


「お姉ちゃん。人がいると気が散るんだけど」



おや、珍しく反抗的。



迷惑そうな理沙を見てると、ますます意地悪な気持ちになる。


「アンタ、いい加減、バーチャル世界は卒業しなさいよ」


チクッと言ってやった。


「いいから早く出てってよ」


いつになく生意気な態度。


ムカつく。


が、こんなくだらないことで言い争うのも時間のムダ。


「はいはい。出て行けばいいんでしょ」


アタシは追い出される年寄りのようにして、理沙の部屋を出た。





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