エクスタシー~極上のオトコ!?~
「遅かったんですね」


尚道が微笑んだ。


「ええ。ちょっと、迷子の子供さんの御世話をしてたものですから」


「そうか……。たいへんでしたね」


彼は感慨深そうにうなずいた。


さりげなくアタシの手からカートを取り、ロータリーに停めてあるベンツの後ろに積み込んだ。


「え?」


「あ。ご迷惑でなければご自宅までお送りしようと思って……」


そのために、一時間遅れで空港から出てきたあたしを待ってたんだろうか。


「一緒に食事でも、と思ったんですが、お疲れのご様子だし」





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