エクスタシー~極上のオトコ!?~
ミジンコ尚道は一人で喋り、一人で笑った。


リンキンのライブを見るためにニューヨークまで行った話。


偶然、シカゴのバーで彼らに会った話……。


疲れがピークに達してたアタシは、我慢できずに口を開いた。


「ごめんなさい」


「え?」


「疲れてるので、少し眠っていいですか」


尚道は一瞬、驚いたような顔をした。


が、すぐに笑って
「あ。すみません。美穂さんをお送りできるのが嬉しくて、つい、調子に乗っちゃって……。どうぞ、ゆっくり休んでください」
と、柔らかい口調で言った。


本当に育ちがいいのだろう。


ムッとした顔ひとつ見せない。




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