エクスタシー~極上のオトコ!?~
アタシは何の不安も感じずに、窓の方に顔を向けて目を閉じ、そのまま眠りに落ちた。


「美穂さん」


呼ばれて目が覚めた。


完全に爆睡してた。


垂れ流してたヨダレをあわててぬぐい、尚道の方を向いた。


「あ、すみません。ありがとうございました」


車を降りると目の前に、我が家ではなく、旅館があった。


「こ、ここって……どこ……」


「熱海です」


「はい?」


「もうチェックインしましたから、どうぞ」


こ、こいつ……。


いきなり連れ込むとは、坊ちゃんヅラしていい度胸してるぢゃないの。


アタシの怒りをよそに、尚道はトランクから荷物を降ろしてる。




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