エクスタシー~極上のオトコ!?~
19.
カスミソウの人 @理沙
『今日は帰りません』
美穂からのメールをエクスタシーの車の中で読んだ。
『温泉サイコー!! 伊瀬エビとアワビ、地酒もGOOD!』
いつもは1文に収まっていることの多い美穂のメールが、めずらしく長い。
よっぽど楽しいことになっているらしい。
けど、詳細は不明……。
ま、いっか。
エクスタシーがウチに居ることを知られるのは、一日でも遅い方がいい。
叱られるのが一日だけ先送りになった。
私は、ちょっぴり気持ちが楽になった。
メールを読み終え、パチン、とケータイを閉じたとき、車がウチの前で止まった。
私が車を降りようとすると、エクスタシーが
「じゃぁな」
と、言った。
「え? 今日は泊まらないの?」
私がびっくりして尋ねると、彼はハハッと軽く笑った。
「理沙ぶーのおかげで、元気になった。これ以上一緒に居たらヤバイことになりそうだから、もう行くわ」
ヤバイことって、なに?
一番聞きたいことは、やっぱり口に出せなかった。
美穂からのメールをエクスタシーの車の中で読んだ。
『温泉サイコー!! 伊瀬エビとアワビ、地酒もGOOD!』
いつもは1文に収まっていることの多い美穂のメールが、めずらしく長い。
よっぽど楽しいことになっているらしい。
けど、詳細は不明……。
ま、いっか。
エクスタシーがウチに居ることを知られるのは、一日でも遅い方がいい。
叱られるのが一日だけ先送りになった。
私は、ちょっぴり気持ちが楽になった。
メールを読み終え、パチン、とケータイを閉じたとき、車がウチの前で止まった。
私が車を降りようとすると、エクスタシーが
「じゃぁな」
と、言った。
「え? 今日は泊まらないの?」
私がびっくりして尋ねると、彼はハハッと軽く笑った。
「理沙ぶーのおかげで、元気になった。これ以上一緒に居たらヤバイことになりそうだから、もう行くわ」
ヤバイことって、なに?
一番聞きたいことは、やっぱり口に出せなかった。