エクスタシー~極上のオトコ!?~
「あ。こんにちは」


アタシは航空会社仕込みの笑顔で二人に会釈をした。


「美穂ちゃん。今日はお休み?」


「はい。明日は早朝からフライトが入ってるんですけどね」


「あら、そうなのぉ」


二匹のプードルを連れた方のオバサンが気の毒そうに眉をゆがめる。


「スチュワーデスさんも大変ね」


ス、スチュワーデスって……。死語だ。


「がんばってね」


紫の髪のオバサンが上から目線で、おっとりと笑う。


『お前こそもっとガンバレ。なんだ、その髪の染めムラは』


そう思いながらも、ニッコリ笑って
「はい。がんばります」
と、愛想よく微笑んでおく。



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