エクスタシー~極上のオトコ!?~
ブルーになるアタシを励ますように、ケイタイが鳴った。


おっ。帝王からだ。


アタシは急いでタバコを揉み消し、二、三回、咳払いをしてから可愛い声を出した。


「はぁい。関谷でぇす」


「オレ、オレー」


すでにアルコールが入っているのか、詐欺師のような軽さだ。


「あ、キャプテン。お久しぶりですぅ」


「今、機長会の流れでさぁ、六本木なんだけどー。合流しちゃったりしない?」





< 227 / 417 >

この作品をシェア

pagetop