エクスタシー~極上のオトコ!?~
部屋に入ると、エクスタシーは眠っていた。


人形みたいに整った寝顔。


額の傷が痛々しい。


彼の傷の手当てをすることにした。


冷たいタオルで冷やしたせいか、血は止まっている。


瓶のようなもので殴られたんだろうか。


額の端が青黒いアザになり、その中心あたりが切れて薄く傷口が開いていた。


私は救急箱をとってきて、ヨードで消毒し、傷にガーゼを当てた。


救急箱をしまいかけて、彼が腕からも出血していたことを思い出した。


消毒だけでもしといたほうがいいかな。


そう思った私は彼の上着を脱がそうと、ベッドに身を乗り出した。



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