エクスタシー~極上のオトコ!?~
すぐにベンツが到着した。


尚道はきちんとスーツを着て、生え際の後退した髪の毛も、ちゃんとセットしていた。


「すみません。こんな朝はやくに」


「いいえ。困ったときは、いつでも言ってください」


そう言って彼は車を出した。


アタシは気を使って、自分から好きなアーチストの話をした。


しばらく洋楽の話で盛り上がった。


会話が途切れたとき、尚道が
「美穂さん。お疲れでしょう。寝てていいですよ」
と言った。


さすがにその善意には、甘えることが出来なかった。


アタシは睡魔と戦いながら、会話を続けた。


時折、睡魔に負けて、わけのわからないことを口走ったような気もするが……。




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