エクスタシー~極上のオトコ!?~
ノゾミさんと一緒に入ったのはビルの一階にある喫茶店だった。


「先生。ケーキ、食べましょう」


ノゾミさんは嬉しそうに言った。


「甘いもの食べると幸せな気持ちになるでしょ?」


私は生クリームがたっぷりのったケーキを食べながら、エクスタシーのことを話した。


「彼には奥さんがいたの。そんなこと、考えたこともなかった」


「ほんとに?」


「本気の恋だって気づいた途端、失恋しちゃった」


わけもなく笑った顔が歪む。







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