エクスタシー~極上のオトコ!?~
25.

眠り姫 @理沙

数日後。


「プライバシーを侵害しない程度の調査にしておきました」


そう言ってノゾミさんが広げたのは、簡単な経歴書だった。


「萩野さん、高校を出てすぐにホストをやってたようですね」


タケルという源氏名でホストをやっていた彼は、三年の間、同じような店を点々としていた。


「引き抜きで、条件のいい店を流れ歩いてたんでしょう。三年でホストを辞めて、キャバクラのオーナーになってます」


それはまさに『夜の履歴書』だった。


「二年前、経営していたキャバクラもたたんで、金融業の登記をしてます」


ノゾミさんの細い指先が最後の一行を指していた。





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